京都の料理人・米村昌泰が創る「レストランよねむら」の12箇月。135品におよぶ料理をディープな写真とポップなグラフィックアートとのコラボレーションにて綴る料理本。

よねむらを語るは、驚と興そして京。素材の選別から盛りつけに至るまで、ひたすら驚き、根底に息づいた京都を見る。千余年、王城を配し栄華を極めた地ならではの洗練された美意識、培われた技と味覚、豊富な素材が、シェフのモダンでポップ、さらにはシックな感覚と響きあい新味を醸す。

日本と西洋、それぞれの土地と文化が育てた四季折々の料理を、時に、キッチュ、類似、ズレといった要素を取り入れ独自のフィルターを通じて供す。膳終わるまで、心地よく裏切られては驚き興じるばかり。型もなければ方式もタブーもない、従うはただ美味しいということ。シェフ自らも興じる一人であり作り手であるがゆえ。おそらく、興じ続けることに限りなく、よねむらの料理は末々まで変化し魅了し続けていくのだ。（本書より）

定価：9,219円